清原と麻薬と日本

清原が逮捕された。
清原は僕の世代にとってはスーパーヒーローだった。野球少年だった僕はPL時代の清原をリアルタイムで観て、かなり憧れていた。
しかし巨人に入った頃から、身体が格闘家みたいになり、かと言って活躍するわけでもなく、憧れた姿からはどんどんと遠くなった。だからオリックスに移籍した時も、引退した時も、正直どうでも良くなっていた。
こんなこと言うのも何だが、麻薬で逮捕されたと聞いても、「やっぱやってたんだ」程度の驚きだった。それより逮捕されて連行されるところにテレビカメラがいたり、次から次へと清原のプライベートがあからさまになり、こんなに色々と取材されていたんだと、その過熱さに驚いた。むしろ何で今頃逮捕されたんだろうと考えてしまう。そして清原に関してはあれこれ騒ぎすぎだ…。他に世の中のために取材したり報道すべきことは沢山あるだろう…。
僕は別に麻薬を肯定しないが、とにかく日本は過剰に反応する。海外は(っていう比較はあまり好きじゃないが…)、ハリウッド俳優や有名ミュージシャンも麻薬をやっていたことを普通に公言する。もしこれをSMAPが発言したらえらい騒ぎになるだろう。とにかく過剰だ。
また、僕からすればタバコだって合法麻薬みたいなものだと思う。周りでタバコをやめた人はかなり少ない。やめてもストレスがたまるとまた吸い始めたりする。逆にやがて吸えないとストレスになってイライラしたりしている。これって合法麻薬みたいなもんだと思う。
ヨーロッパやアメリカの一部ではマリファナを合法化している。違法のイギリスでも、ライブに行くと周りで老若男女が普通にタバコみたいにプカプカとマリファナを吸っている。法律とはいえ、同じものを摂取して一方の国では逮捕され一方ではタバコと同じ扱いっていうのは何だか変だ。
タバコも麻薬と同じような効果があるなら、タバコを違法にするか、マリファナを合法化するかどちらかにすれば良いと思う。僕はタバコもマリファナもやらないので何とも言えないが、頭から何でもヒステリックに否定せずに、一度は冷静に考えても良いと思う。過剰になると逆に反応して興味を持つ人だっているだろう。タバコも十分有害だし、副流煙だってめちゃくちゃ迷惑だからどちらかと言えば法律で規制してもらいたいくらいだ。
清原の話からそれてしまったが、そんなことを思った今日この頃す。